新築価格の高騰によって、中古物件が人気を集めているのはみなさんご存じかと思います。
しかし2025年以降は、これまで以上に『中古戸建住宅+リノベーション』を選択する人が増えていくことが予想されます。それはなぜなのでしょうか?
今回のコラムでは、中古戸建住宅のリノベーションが選ばれる理由、メリット、注意点などを説明します。横浜リノベーションが手がけた事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
中古戸建住宅のリノベーションが選ばれている3つの理由
中古戸建住宅のリノベーションを選ぶ人が増えているのには、次のような理由があります。
①予算内では新築価格に手が届かないから
1つ目の理由が、新築価格の高騰です。
資材や人件費の高騰によって、2020年ごろから新築住宅の価格が急激に上昇しました。コロナ禍の収束とともに価格高騰は落ち着いたものの、いまだ価格は高止まり。エリアによって価格差はあるものの、現時点(2025年5月)での横浜市の新築建売住宅の価格相場は、4,000〜6,000万円となっています。
さらに2025年4月からの『省エネ基準適合義務化』によって住宅性能の最低ラインが上がったため、施行後に建てられた住宅は、さらに高値になっていくと予想されます。
しかしこの省エネ基準が適用されるのは“新築住宅のみ”なので、中古戸建住宅のリノベーションは適用外。増築さえしなければ、影響を受ける心配はありません。
新築価格がどんどん高くなり、多くの人の予算に収まらなくなったこと。これが、中古戸建住宅+リノベーションが選ばれるようになった大きな理由です。
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②中古戸建住宅は立地がよい物件が多いから
2つ目の理由が、立地のよさです。
家を建てられる土地は年々減っていくため、新築住宅や宅地は郊外の山を切り拓いてつくられることも少なくありません。一方で中古戸建住宅は過去数十年にわたって建てられたものが多く、現在では入手困難な好立地に建っている物件も数多く存在します。
駅まで徒歩圏内の場所や商店街に近い住宅地、昔からある閑静な住宅街など、新築住宅だと難しい立地を選べるのも、中古戸建住宅が選ばれている理由のひとつです。
③住まいにも『コスパ』『タイパ』を求める人が増えたから
3つ目の理由が、『コスパ』と『タイパ』のよさです。
現代社会ではあらゆる場面において、コストパフォーマンス(コスパ)とタイムパフォーマンス(タイパ)が重視されており、それは住宅も例外ではありません。
その点、新築よりも費用を抑えられて、打ち合わせ時間や工期が短く済む中古物件は、費用対効果が高く、時間効率にも優れています。「費用対効果が高く、時間効率がよい家に住みたい」と考える人にとって、ぴったりの選択肢です。
マイホームへの価値観の変化も、中古戸建住宅が選ばれている理由のひとつと言えそうです。
横浜市で『中古戸建住宅+リノベーション』を選ぶメリット
リノベーションが選ばれている理由に通ずるものがありますが、中古戸建住宅をリノベーションするメリットを見てみましょう。
新築よりも購入費用を抑えられる
中古戸建住宅をリノベーションするメリットは、なんといっても費用面です。
中古物件のリノベーションは、物件購入費用+工事費用を合わせても新築価格よりも費用を抑えられる場合がほとんど。予算内でマイホームを実現できます。
最近では金融機関側が新築価格に対応するために『40年ローン』や『50年ローン』を扱うようになり、年収倍率(年収に対する住宅購入価格の比率)が8〜10倍でも審査に通りやすくなりました。しかし借り入れができたからといって、返済できるとは限りません。
自分たちが無理なく返済できる額で家を買えるのは、中古物件+リノベーションを選択する大きなメリットです。
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立地優先で物件を選べる
前述のように中古戸建住宅なら、新築では難しい好立地の物件を選択することができます。
中古住宅市場には東急東横線、JR東海道線、京急本線、相鉄線が通る駅から徒歩圏内で行ける物件が多く売り出されています。
さらにそれらの周辺は商店街や医療施設、教育施設などの生活インフラも充実しており、住み心地は抜群。利便性がよい土地は資産価値も安定しているため、万が一売却することになった際にも、高値での売却が期待できるでしょう。
新築以上の住まいづくりができる
新築住宅で費用を抑えようと思ったら、建売住宅が選択肢に挙がります。
しかし建売住宅は万人受けすることを前提にプランが考えられているため、あまり個性はなく、性能も最低ラインを満たすようにつくられている場合がほとんどです。
一方でリノベーションは、注文住宅のように自分たちで家の仕様を決めていくため、ライフスタイルや好みにあわせた住まいを実現できます。物件購入費用を抑えた分、工事費用にしっかりと予算を充てられるので、新築以上の仕上がりになります。
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『中古戸建住宅+リノベーション』の注意点
さまざまな魅力がある中古戸建住宅+リノベーションですが、築年数が経っている物件だからこそ、気を付けたい注意点もあります。予算内で満足度が高いリノベーションを行うためにも、しっかりと目を通しておきましょう。
建物の劣化状態をしっかり見極める必要がある
リノベーションすれば、どのような住宅も新築さながらの仕上がりになります。
築50年を超えるいわゆる築古物件も、外壁や躯体が激しく劣化しているような物件も、修繕は可能です。しかし劣化状況をしっかりと見極めたうえで適切な修繕をしなければ、表面だけしかきれいにならず、建物の寿命を延ばすことはできません。
リノベーション後もながく住み続けるためには、住宅の状態を正しく見極めるとともに、採光や通風のような住環境も改善できる提案が求められます。
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耐震性や断熱性の向上が必要になる
中古戸建物件は耐震性や断熱性が低いことが多く、安全性と快適性を高めるためには耐震補強と断熱施工が欠かせません。しかしこれらの費用はとても高額で、快適性にこだわるほど費用はどんどん高くなり、あっという間に予算オーバーしてしまいます。
予算内に抑えつつも住宅の安全性と快適性を高めるためには、施工箇所の見極めが重要です。たとえば柱や壁に耐震金物を設置したり、熱損失が高い窓に高断熱建材を選んだりするだけでも、耐震性と断熱性を確保できる場合もあります。費用対効果が高い提案が求められるのも、中古戸建住宅ならではの注意点です。
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物件購入費用と工事費用の予算配分が難しい
中古物件+リノベーションは、予算配分が大きな課題です。物件購入に費用を充てすぎると工事費用が足りなくなるため、思うようにリノベーションができない可能性が出てきます。しかし、物件選びも妥協はできません。
そのため中古物件+リノベーションをするのなら、物件購入から工事までを一貫して依頼できる『ワンストップリノベーション』が安心です。自分たちの希望をもとに概算の工事費用を出し、そこから購入できる物件を探すため、予算を大幅にオーバーしてしまう心配がなくなります。
【関連記事】ワンストップリノベーションはこんな方におすすめ!
横浜リノベーションが手がけた中古戸建住宅のリノベーション事例
メリットの章では「どんな物件も新築のようにできる」とお伝えしましたが、劣化した家を再生させるイメージがいまいちできないという方も多いでしょう。そこでここからは、横浜リノベーションが実際に手がけた中古戸建住宅のリノベーション事例を紹介していきます。
耐震補強で安心して暮らせる和モダンな住まい
家族と愛犬でのびのびと暮らせる住まいにするために、戸建住宅をフルリノベーションした事例です。和モダンなテイストをテーマにして、住まいのさまざまな部分に和の要素を感じられるポイントを入れ込みました。
テーマは和を感じられる住まいですが、玄関横の手洗いやキッチン前に取り付けた作業カウンターなど、間取りは現代風に。小さなお子さんを育てる施主さまのライフスタイルに合うように、さまざまな工夫をちりばめています。
さらに耐震金物で柱を補強して耐震性を高めるなど、家族で安心して暮らせる住まいが完成しました。
▶事例の詳細はこちらから
トタンでできた家を根本からきれいに
築年数が経ち、外装と内装のともに劣化が進んでいた戸建住宅をリノベーションした事例です。1階部分は基礎がある場所とない場所に分かれていたため、基礎からつくり直し、家屋全体を強化。さらに屋根は昔ながらのトタンになっていたため、下地や防水材も貼り換えて、スレート屋根へと交換しました。
基礎の修繕にともない内装材もすべて解体したため、室内はまるで新築のような仕上がりに。スポットライトやダウンライトを適所に取り入れて、築古物件ならではの天井の低さも目立たないように工夫しました。
このように劣化が激しく進んでいる物件も、リノベーションによって生まれ変わらせることができます。
▶事例の詳細はこちらから
横浜市の中古戸建住宅をリノベーションは、横浜リノベーションにご相談ください
ポータルサイトなどで新築住宅を探しながら「高すぎて手が出ない」と諦めていた方も、中古戸建住宅+リノベーションを選択すれば、夢の一軒家を実現できます。
物件購入費用を抑えられる分、住宅の仕様にこだわれるので、自分たちのライフスタイルや好みに合わせて間取りを変えたり、無垢材を選ぶことも可能です。
しかし中古物件は修繕や耐震補強、断熱施工をともなう工事になるケースが多いので、修繕箇所を見極めて、適切な方法を提案してくれるリノベーション会社を見つけることが重要になります。
横浜リノベーションは、知識と経験豊かなリノベーションエンジニアが在籍する設計事務所です。中古戸建住宅のリノベーションに興味がある方は、まずはご相談ください。
リノベーションに適した物件探しから、しっかりとサポートいたします。
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