【2025年版】キッチンリノベーションの種類と事例まとめ｜失敗しない選び方とポイント | 横浜リノベーションのブログ

キッチンは水まわり設備の中でもとくに使用頻度が高く、機能性や動線によって使い勝手が大きく分かれる部分です。打ち合わせ時には「キッチンにこだわりたい」との希望も多いですが、“おしゃれだから”という理由だけで種類やレイアウトを決めてしまうと、実際に使い始めてから後悔することも。

オシャレさと使い勝手を両立したキッチンにするためには、何を意識したらいいのでしょうか？今回のコラムでは、キッチンリノベーションで失敗しないための基礎知識と、成功のポイントを説明します。横浜リノベーションが実際に手がけた事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

リノベーションで人気のキッチンの種類とレイアウト

キッチンの種類は、大きく分けて2つあります。
1つがキッチンからダイニングやリビングが見渡せる『対面キッチン』。もう1つが、壁に向かう形で調理をする『壁付けキッチン』です。
近年主流なのは対面キッチンですが、キッチンのレイアウトにもさまざまな種類があるため、ここで確認しておきましょう。

アイランドキッチン

キッチンが壁に付いておらず、島のように独立しているキッチンです。
左右から出入りできるので作業動線がよく、開放感もあります。ただし設置には広いスペースが必要なので配置が難しく、面積によっては設置できないこともあります。

ペニンシュラキッチン

キッチンの片面だけが壁付けになっているキッチンです。
開放感がありながらも、アイランドキッチンよりも設置スペースを取らないのが魅力。リノベーションでも、とくに人気を集めています。ただし、配置場所によっては動線が長くなり、キッチンでの移動が増えるため注意が必要です。

I型キッチン

シンク、調理台、コンロが一直線に配置された、最もスタンダードなレイアウトです。
キッチンの片側だけが壁付けになっているペニンシュラキッチンとは違って、I型キッチンはキッチン正面に設置のための壁、もしくは腰高の壁があります。
I型キッチンは間口をコンパクトにすれば動線が短くなり、壁付けにすれば最小限の設置スペースで済むのがメリットです。ただし間口が大きいと動線が長くなることや、キッチン上に吊戸棚を設置すると圧迫感が出やすいことが課題になります。

Ⅱ型（2列型）キッチン

シンクとコンロが並行に配列された、近年とくに人気を集めているレイアウトです。
動線がシンプルで作業効率がよく、複数人での調理にも向いています。ただし通路幅が狭すぎると使いにくく、広すぎると動線が悪くなってしまうため、配置と動線計画が重要です。

L型キッチン

シンクとコンロが近く、Ｌ字になるように配置するキッチンです。
壁付けはもちろん、コンロ側を壁付け、シンク側を対面にした半対面型にすることもできます。動線が短くて作業効率がよく、複数人での調理にも最適です。ただしコーナー部分がデッドスペースになりやすいので、背面収納などで収納量を補う必要があります。

設計で差がつく、キッチンリノベーションの成功ポイント

前章で見たように、どのキッチンにもメリットもあればデメリットもあります。
リノベーションを成功させるためには、そのデメリットをいかに解消できるのかが重要です。では、具体的にどのような部分を意識すればよいのでしょうか。

家事動線を加味してレイアウトを考える

キッチンに立つときには、子育て世帯だと「お子さんを見守りながら」、共働き家庭だと「他の家事と並行しながら」と、何かと並行して調理を進める方がほとんどではないでしょうか。だからこそキッチンは、作業効率を高められる間取り設計が重要です。

具体的には『ワークトライアングル』を意識して、シンク、コンロ、冷蔵庫の3点を結ぶ三角形距離の合計を、360〜600㎝の範囲に近づける。浴室や洗面室を近くに配置して、動線を短くする方法などがあります。
ただし他の部分との兼ね合いもあるため、物件にあわせた提案が求められます。

造作キッチンや収納を取り入れる

既製品のキッチンは仕様がある程度決まっているため、サイズや収納の融通が利かないことが多々あります。そのため妥協して設置した結果、後から「もう少し棚が欲しかった」「狭くて使いづらい」と後悔する方がとても多いです。

自分たちのライフスタイルと価値観に合うキッチンにしたい方には、造作キッチンがおすすめです。キッチンの使い方や収納する物と量などから仕様を決めていくので、使いづらさを感じる心配はありません。
また、予算に合わせたプランニングができるのも、造作キッチンならではの魅力です。

予算をかけすぎない

キッチンは毎日使う場所だからこそ「こだわりたい」「おしゃれにしたい」という希望をもつ方が多いです。しかし既製品のキッチンでハイグレード品を選んだりオプション品を追加したりすると、あっという間に200万円を超えてしまいます。
その結果他の部分に費用をかけられなくなり、「キッチンにこだわりすぎなければよかった」と、後悔してしまうのです。

キッチンは種類やレイアウトによって使い勝手が変わりますが、実はグレードによる大きな違いはありません。そのためキッチン費用を調整したほうが、他の部分にしっかりと費用を充てられます。既製品ならミドルグレードを選び、オプション品は厳選する、あるいは扉や引き出しをなくしたオープンタイプの造作キッチンを選んで予算を調整するのも一案です。できるだけ費用をかけすぎないように注意しましょう。

横浜リノベーションが手がけた造作キッチンの事例まとめ

自分たちのライフスタイルや価値観を反映しつつ、予算内で抑えるためにおすすめなのが『造作キッチン』です。横浜リノベーションでは多くのお客さまが、造作キッチンを選ばれています。ここではその一例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コンクリート調でおしゃれな、左官仕上げのL型キッチン

コンクリート調で、無骨感のある造作キッチンです。

L字型キッチンは動線が短く、調理中に無駄な動きがなくなるのがポイント。コンパクトながらも調理器具用の大型のスライド収納と食洗機を備えており、使い勝手は抜群です。

▶施工事例はこちらから

省スペースながらも調理のしやすいⅡ型キッチン

マンションではキッチンの間口が小さく、既製品だと希望のデザインを選べないことが多々あります。そこでこの事例では、造作のⅡ型キッチンで対応しました。
LDK側にシンク、壁側にコンロを備えており、動線がとてもシンプル。その場から動かずとも、振り向くように調理を進められます。

既製品にはない！シンプルさを追求したキッチン

収納する物や量は人それぞれ。
持ち物の量にあわせて引き出しデザインを考えられるのも、造作キッチンの魅力です。たとえばこの事例では、こだわりの食器をいつでも見える場所に置けるように、引き出し部分はあえて中抜きに。“見せる収納”を楽しめます。
空間にアクセントを加えるために、壁面に鮮やかなブルータイルを選んでいるのもポイントです。