皆さんこんにちは。
横浜リノベーションのリノ・ヨーコです。
今回ご紹介するのは、築42年・鉄筋コンクリート造のマンションリノベーション。
近年では珍しくなったメゾネット式（1・2階）のマンションで、立地環境も申し分なく、なんと窓からは花火大会が見えるという魅力的な物件です。
まるで戸建てのような暮らしが楽しめる人気のメゾネット。
書いている自分がほしくなるほど、非常にポテンシャルの高いリノベーション案件です。
今回はリノベーション前の現地調査レポートをお届けします。
目次
玄関の分電盤：70㎡を3回路でまかなう旧仕様
玄関を入ると分電盤があり、70㎡の広さを3回路で管理している状態でした。
当時としては一般的ですが、現代の生活には容量が足りないため、リノベーションで改善が必要になります。
和室から見たキッチン：懐かしいキッチンセット
和室からキッチン方向を見た様子です。
昔ながらの「キッチンセット」タイプで、マンション建設当初はこれも最新設備だったのでしょう。
排気ダクト：梁を貫通する露出配管
キッチンの排気管は梁を貫通し、ダクトも露出。
現在の基準では行わない施工で、今回はしっかりとした換気計画と動線を考えた改善が必要になります。
トイレ：床の一部が約70mm低い珍しい構造
トイレは床上排水タイプ。
しかし手前に段差があり、床が70mmほど低いという珍しい状態でした。
設備更新に合わせて、安全面と動線を考慮した改修が必要です。
和室：塗り壁の剥がれが進行
和室の壁は塗り壁でしたが経年劣化で剥がれが目立ちました。
湿度や結露の影響を受けやすいため、素材選定も含めて改善ポイントが多い箇所です。
階段：マンションでは珍しい内部階段
メゾネットの特徴でもある階段は、古いマンションに多い色合い。
踏面にはパンチカーペットが敷かれており、今回のリノベーションでは雰囲気を一新する予定です。
２階に上がる階段です。
今では結構珍しいメゾネットタイプですよね。古いマンションに多い色合いでまとめられていますね。
２階から１階を見た階段部分です。踏面は、パンチカーペット（懐かしい）を敷いていました。
給湯器：バランス型壁掛け湯沸器
懐かしいバランス釜タイプの給湯器が設置されていました。
現代の給湯器とは異なるため、安全性と利便性を考えて新設することになります。
洗濯機置き場：防水パンなしの旧仕様
昔は当たり前だった「防水パンなしの洗濯機置き場」。
ここも現代の暮らしに合わせて改善すべきポイントです。
浴室：小さなハーフユニット
浴室は小ぶりなハーフユニット。
床材も年代を感じる仕様で、リノベーションで大きく生まれ変わる予定です。
現地調査で感じたこと
長い年月の中で少しずつ手が加えられながらも、当時のままの姿が残っている部分も多く、この住まいが歩んできた歴史を感じるお部屋でした。
最後に「これまでお疲れさま」とつい声をかけたくなる、そんな温かみのある現況でした。
ここからどんな空間へ生まれ変わるのか。
次回のレポートもぜひお楽しみに。
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